股関節が原因で腰痛になるメカニズムと対処方法(hip-spine症候群)

「hip-spine症候群」は直訳すると「股関節-脊柱 症候群」で股関節の可動域制限が原因で腰痛に至る症候群のことです.

特に原因として多いのが臼蓋形成不全症と言って,生まれつき股関節の被りが浅い人に多いです.

臼蓋形成不全症の診断がなくても生まれつき「うちまた」になりやすい人はこれに近い場合が多いです.

特に女性が多いですが,もちろん男性でもあります.

基本的には股関節のレントゲンで股関節の被りがわかりますので股関節や腰の痛みが強い方は整形外科の受診をお勧めします.

Hip-Spine Syndromeのメカニズム

Hip Spine Syndrome2

Hip-Spine Syndromeのチェック

レントゲンでCE角や Sharp角など股関節の被りを調べる検査がたくさんありますが,自宅で簡単にチェックするにはトーマステストが簡便です.トーマステスト

Hip-Spine Syndromeの対処方法

股関節が短縮しているので伸ばす必要があります.

単純にトーマステストの姿勢で膝を下へ押し下げる運動が効果的です.

股関節前面の組織を伸ばします.股関節伸展ストレッチ②

また,階段や段差を利用すると簡便で日常生活の中に取り入れやすくなります.

股関節前面ストレッチ

まとめ

  • 股関節伸展可動域制限から腰痛になる
  • 検査方法としてはレントゲンが有用である
  • 自宅でチェックするにはトーマステストが有用
  • 対処方法としては股関節前面の筋肉のストレッチ