運動が血圧に与える影響について

今回は運動と血圧について解説したいと思います。
そもそも血圧とは心臓から全身に血液を駆け巡らせる際に血管壁に加わる圧力のことです。
これは血管の柔軟性低下や血液自体の粘性(サラサラしているのかドロドロしているのか)によって変化します。
そして加齢に伴う場合や生活習慣などの理由から高血圧になっている方や高血圧予備軍にあたる方が多いのではないかと思います。
高血圧から生じる病気は多岐にわたります。代表的なものといえば脳血管疾患、心血管疾患、腎疾患ではないでしょうか。
私自身も日ごろの生活習慣から高血圧になっていないか心配になる時があります。
そこで今回は運動によって血圧が改善する理由についてご紹介したいと思います。
まず1つ目の理由として、運動は心臓の働きを改善させ、心臓がより効率的に血液を送り出すことができるようにします。これにより、血圧が下がります。
そして2つ目のに、適度な運動は血管を拡張させる作用があります。運動によって血管内の内皮細胞が刺激され、一時的に一酸化窒素が放出されます。一酸化窒素は、血管を拡張させる効果があり、血液の流れをスムーズにします。これも血圧を低下させる働きがあります。
最後に3つ目の理由として、運動によって体重が減少し、体脂肪が減少することも血圧を下げる要因となります。過体重や肥満は、高血圧のリスクを増加させる要因の一つです。運動によって体重を減らすことで、血圧を正常範囲に戻すことができます。
ただし、血圧に影響を与える具体的な運動は個人によって異なります。それは基礎疾患の有無や日頃の運動歴などが関わるため、単に運動をこなすことが必ずしも有効であるとは限らないからです。そのため個人に応じた運動プログラムを設定し運動することが何よりも重要であります。運動を始める前に医師や専門家に相談し、個々の状態に合わせた適切な運動プランを提案してもらうことがおすすめです。
まとめると、定期的で適切な負荷の運動は血圧管理に役立つ重要な要素であるということです。健康な生活を送るためには、適度な運動を習慣化し、バランスの取れた食事とともに心臓と血圧の健康をサポートすることが重用です。
今回は運動と血圧について解説しました。
高血圧は様々な疾患を引き起こす可能性があるため、できるだけ早期に対策する必要があります。
いつまでも健康でいられるために運動を習慣化していただければと思います。
徳村太地
徳村太地 筆