運動と加齢に伴う脳機能の改善について

人間は生きている限り常に老化とともに歩んでいます。
そして少しでも衰えを食い止めたいと考えることは人々にとって共通の意識であると思います。
そこで今回は50歳以上の成人を対象に運動トレーニング行うことで加齢に伴う脳血管状態、認知機能、神経解剖学に得られる変化について書かれた論文のアブストラクトを紹介したいと思います。
「Benefits of exercise training on cerebrovascular and cognitive function in ageing」
 脳⾎管の構造と機能の障害は、加齢や⼼臓代謝疾患の状態を通じて認知能⼒を損なう可能性があり、その結果として認知症のリスクが増加します。運動不⾜など⼼臓の代謝の健康状態を低下させるようなライフスタイルの変化は、通常の⽼化に伴う変化の範囲を超えて悪化させます。この研究の⽬的は、50歳以上の成⼈における加齢に対する脳⾎管、認知、神経解剖学的適応と、これらの結果に対する運動トレーニングの潜在的な利点を調べることでした。私たちは、この年齢層の運動(有酸素運動、抵抗運動、またはその他の要素を含む運動)とその脳⾎管機能、認知、神経解剖学的適応への影響を含む横断的研究または介⼊研究を体系的に検索しました。特定された研究の主な焦点は有酸素運動トレーニングでした。脳⾎管機能と認知に対する抵抗運動トレーニングとマルチモーダルトレーニングの効果を調査した研究は限られていました。
 今回の調査結果から、健康状態に関係なく50歳以上の成⼈において運動が実⾏機能と記憶に関連する脳の領域を介して脳⾎管機能、認知、神経可塑性を改善できることを⽰しています。
※Google翻訳にて翻訳
運動と脳の関係を示す研究はどんどん進んでいます。加齢に伴う機能低下の予防は高齢化の進む先進国においては喫緊の課題でもあるでしょう。いつまでも肉体的、精神的に健康で過ごせるように積極的に運動することが重要ですね。
徳村太地
徳村太地 筆