運動と睡眠の関係性について

人間の生活において睡眠は非常に重要な行為です。そして人間に限らずあらゆる生物は睡眠を欠かすことはできません。
にもかかわらず先進国において日本は特に睡眠時間が短い傾向があるとして知られています。
原因として就業時間の長さや、若年層においてはSNSの使用による就寝時間の減少など現代ではその理由は様々です。
そして睡眠不足による身体的、精神的なパフォーマンスの低下は科学的に明らかとなっています。
そこで今回は運動と睡眠の関係性について解説したいと思います。

睡眠の質の向上

適度な運動は、より深い眠りやより多くのREM(Rapid Eye Movement)睡眠をもたらす傾向があります。
これは、睡眠の質の向上と関連しており、より回復力のある睡眠を取ることができます。

睡眠の導入時間の短縮

運動によって身体的な活動レベルが上がると、就寝時に瞬時に眠りに入ることができる場合があります。
運動によって体温が上昇し、運動後のクールダウンによって体温が下がると、睡眠に入りやすくなるとされています。

睡眠の規則正しさ

運動は身体のリズムを整える助けとなり、睡眠の規則正しさを促進することがあります。定期的な運動を行うことで、
体内時計が調整され、一定の就寝・起床時間を維持しやすくなります。
ただし、運動のタイミングには注意が必要です。激しい運動を就寝直前に行うと、体が興奮状態になり、入眠が困難になる可能性があります。
一般的には、就寝前の数時間は軽度の運動やリラックスした活動(ストレッチ、ゆったりとしたウォーキングなど)を選ぶことが推奨されます。

個人の反応や生活スタイルによっても異なるため、自身の体調や睡眠パターンを観察しながら、運動のタイミングを調整してみることが大切です。

徳村太地

徳村太地 筆